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お知らせ・ブログ
■ 家庭菜園奮闘記_______趣味の菜園での工夫や努力を紹介
家庭菜園奮闘記(その78) 菜園の土づくり
菜園の土づくり
家庭菜園で野菜苗を植えても、なかなかプロがつくるような育ち方をしてくれませんね。 その原因の一つが土づくりを怠ることであろうと思います。 プロは野菜播種や苗定植のかなり前から土づくりをしているのです。 今回は私が行っている土づくりを紹介したいと思います。
作物の収穫が修了したら、なるべく早く支柱等の残物を撤去し、施肥・耕起を行います。 施肥は先ず有機肥料である発酵鶏糞を大量散布します。

以前のブログで紹介した様に、私は養鶏業者から2tダンプトラック1台ずつ鶏糞を購入し、生家近くの畑に降ろしてもらっています。 そこで袋詰めして定期的に畑に運んでいます。

その後油粕と石灰を混ぜたものを散布します。 土は放置すると次第に酸性が強くなってくるので石灰を施すのです。 石灰は酸性土壌を中性側に寄せるために施すのですが、酸性土壌を好むといわれるジャガイモでも同じように石灰を施した畝で栽培していますが、全く問題なく栽培できています。

土の状態を見て、有機分が少なくて粘性が強くなり土が硬くなりそうなときはこの上に更にもみ殻を大量散布します。 いちごづくりをする畝には魚粉肥料を追加散布します。 魚粉の施肥はいちごを甘くすると聞いたからです。
この後機械でしっかりと耕起・攪拌します。

耕起後に畝づくりを行います。

マルチシート掛けの準備をします。

土表面に充分潅水します。

この表面潅水は大変重要です。 鶏糞や油粕、時には魚粉などを土に漉き込むため、これらが土と混ざって発酵し野菜の肥料となります。 この発酵時には発酵を促す微生物が活躍するのですが、充分な水分が無いと発酵が進まないのです。
マルチシートを掛けます。

このマルチシートも重要です。 マルチシートは雑草が生えるのを防ぐだけではなく、先に書いた有機肥料の発酵を促すため寒冷時には保温の役目もします。 また夏場にはシートに切れ目が無ければ内部土表面が日射で触れないくらい熱くなりますが、この熱により表面付近の雑草の種、害虫の卵、有害なセンチュウなどを殺して減少させてくれます。 またこの時先に記した表面潅水を充分に施してあると熱伝導が良くなるためより深くまで熱が伝わり殺菌・殺虫効果も大きくなるのです。
この後、畝間に防草シートを敷設して雑草を防止します。

この防草シートを敷くことで、畝間の除草がほぼ要らなくなり、農作業の大幅な省力化を図れます。 特に夏場は暑いので日中の除草が困難な上雑草の成長が速いので種を落としやすいのです。 雑草の種を畑地に落とさせないことは菜園作業省力化のポイントの一つなのです。
こうして施肥や雑草対策をした畝を2週間~数か月放置すると発酵が進んで苗の植え付けや種まきに適した状態になります。 一つの作物の収穫が終わったら、なるべく早くこのような状態に持って行き、発酵時間をきちんと確保することが良い土づくりにつながるのです。



