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お知らせ・ブログ
■ 健康問題__________健康に関する諸々や人間の不思議を書いてみました
からだの体験記(その4) 腰の狭窄症になりました
腰の狭窄症になりました
5年程前に首の脊柱管狭窄症になって手術したことは、このブログで「ブログ再開」と題して公開した中で紹介しました。 この時は20日間ほど入院し手術したわけですが、今回は腰椎が原因の腰痛を治療したお話です。
昨年11月初め頃に腰の痛みを感じ始めました。 過去にも腰痛は何度かなり、整体院に行って体のゆがみを直してもらうと改善していたのですが、今回の痛みは過去のものと異なり痛みも激しく痺れも伴っていました。 特に朝寝起きは激痛です。 5年前の首の脊柱管狭窄症時の痛みと似ていたので整体院ではなく病院で検査をしてもらおうと思い、県内で背骨の治療が得意な病院を探し、富山市のSクリニックに電話をしました。
SクリニックではMRI画像を撮って診断することになるのですが、予約がいっぱいで3週間待ち状況です。 とりあえず予約をしましたが毎日痛くて我慢できないので診察だけはしてもらい、痛み止めを処方してもらいました。 投薬で少しは痛みが軽減したので、朝の痛みを我慢しながら検査日を待ったのです。
MRI撮影結果、腰椎の狭窄とすべり症がみられるということでした。 下記のMRI画像赤丸部分が患部で脊柱管2か所が細くなっているのが分かります。

私は以前に首の脊柱管狭窄症を患い手術で直したので今回も手術が良いのかと思っていたら、腰の場合は椎骨間のずれを防ぐため金具を入れる必要があり、金具を入れると日常の生活動作や運動に大きな制限がかかる為ほかに手段がない場合のみに行うもので、普通はお勧めできないそうです。 医師の提案としては痛みは薬で緩和し、リハビリ運動で体幹を鍛えるということでした。

リハビリ運動は狭窄を改善するというよりは、これ以上悪化させないのが主眼とのことでした。 これ以上悪化はさせたくないのでリハビリ運動に通うことにしました。 運動は週1回、40分程度、予約してインストラクターに教えてもらいながら行うのです。
痛みは薬を飲んでから相当良くなりましたが朝はまだかなり痛く、また永久に薬を飲み続けるのにも抵抗が有ったので、何とか完治する治療法が無いかとインターネットにいろいろなキーワードを打ち込んで探してみました。 医療技術は日進月歩ですから、最新の治療法が何か有るだろうと思っていたのです。
最初に見つけたのが椎間板に特殊な薬剤を細い注射針のようなもので注入して椎間板のへたりを改善させる「セルゲイ法」という治療法で、フランスで開発された治療法で日本では東京で施術しているクリニックがただ1か所だけあります。 日帰り治療が可能ということなので電話してみると背骨のMRI画像が有れば治療可能かどうか判断できるとのことで、Sクリニックで撮った画像をCDでもらい、郵送して診断してもらいました。 診断結果治療可能ということなのでおよそ1か月後に訪問の予約をしました。
予約した後も他の治療法は無いか毎日検索していたところセルゲイ法とよく似ていますが注入する薬剤が異なる「ディスクシール治療法」というのを見つけました。 これはアメリカで開発された治療法で大阪で治療しているクリニックがあり、これも日本でただ1か所だけのようです。

その療法の説明の中で前出の「セルゲイ法」では「脊柱管狭窄症」や「すべり症」は治療できず「ディスクシール治療法」ならば可能であると書いてありました。
心配になった私は予約した東京のクリニックへ電話し疑問を投げかけたところ「セルゲイ法」と「フローレンス法」を組み合わせて治療しますとの返答が帰ってきました。 予約するときには「フローレンス法」の話は聞いていません。 「フローレンス法」というのはすべり症により動いた腰椎を金具で固定する方法のようです。 体の中に金具を入れるのは絶対やりたくないと思っていたのでセルゲイ法で直らないか問い合わせたつもりでしたが、話が違ってきました。 不信感を抱いた私は予約を取り消しました。
新しい治療法を探しながらでも、毎日痛み止めの薬を飲み、毎週リハビリに通っていました。 痛み止めの薬は毎食後に飲むものと就寝前に1錠飲むものが有りました。 就寝前に飲むものは朝の激痛を和らげるもののようです。
ところがリハビリ運動で習った運動を毎日朝晩20分~30分熱心にこなしていたら、次第に痛みが軽くなってきました。 朝は痛むものの昼に向かって次第に痛みは軽くなっていき、夕方に再び痛み出すのです。 医師に痛みが無いなら飲まなくていいと言われていたので先ず朝食後の薬をやめてみました。 やめても昼に痛むことは殆どありません。 もう少し経つと夕方もあまり痛まなくなってきたので食後の薬は全部やめて就寝前の薬だけにしてみました。 それでも朝少し痛むのと太ももに強い張りが有るくらいで、強い痛みは出なくなりました。
更に1週間くらい運動を続けると朝の痛みもあまりなくなり太ももの張りが残るくらいになったので遂に薬は完全にやめてみました。 薬をやめて1週間以上になりますが痛みが再発する気配は今のところありません。 最新の治療法を試すまでもなく、痛みがきえてしまったのです。
日本人の4人にひとりが腰痛に悩んでいると言います。 その中の何割かは脊柱管狭窄症であると思います。 痛い人は先ず「MRI画像」を撮影し正確な診断をしてもらいましょう。 その上で症状に適した「リハビリ運動」を頑張ると相当程度良くなる可能性があります。 最終手段として前記の最新療法「ディスクシール治療法」もありますが、費用が130万円以上かかるのが難点で、しかも100%直るわけでもありません。 まずリハビリで半年間程度頑張ってみられることをお勧めいたします。