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お知らせ・ブログ
■ 家庭菜園奮闘記_______趣味の菜園での工夫や努力を紹介
家庭菜園奮闘記(その72)
家庭菜園での効率的な栽培方法・・・・・トウモロコシ
家庭菜園で品質良く栽培するのが難しい野菜の一つに「トウモロコシ」があります。
何が難しいかというと、「アワノメイガ」という蛾の幼虫の食害が激しいのです。 放っておくと大半の実は食害にあって、虫食いの見栄えの悪い実を人間が食することとなります。 この害虫対策を含めてトウモロコシの家庭菜園での効率的な栽培方法を紹介いたします。
播種時期
自分が食べるだけの目的での家庭菜園では一度に沢山収穫すると食べきれませんのでトウモロコシもほかの野菜と同じく時期ずらし栽培をしています。

私は夫婦2人で食するだけなので1回に20粒程度撒き、十数本を定植しています。 3月中旬はまだ寒いので発泡スチロール箱に蒔いた後、全体を透明シートで保温し家の基礎付近のなるべく冷たい風が当たらないところで陽は少し当たる場所においています。 あとは5月初旬まで適当に間隔をあけて全部で4回ほど播種をしています。 こうすることで6月中旬から8月初旬までほぼ連続して毎日1~2本を収穫して採れたてを食することが出来ます。
定植
畑は予め鶏糞、油粕、苦土石灰などを散布してよく耕し畝を作り、灌水したあとマルチシートをかけて養生しておきます。 苗は芽を出してから1週間~10日ほどで畝に定植します。 私は畝に2条植えとしているので、株間は40cm程度としています。 この移植時は根を痛めないように細心の注意が必要です。
追肥・倒伏防止柵
草丈50~60cm位になったら化成肥料を追肥として施し、マルチシートを切り取って撤去し根元を発酵鶏糞で覆います。 厚さは5cm程度で施肥と乾燥防止を兼ねています。
施肥が終ったら倒伏防止の囲いを設置します。

摘果
トウモロコシの育て方を調べると、雌穂は1本から2~3本出てきて一番上の物を残してあとはもぎ取ってしまうと書いてありますが、私は大きく育ちそうであれば2本残しています。 肥切れを起こさないように追肥をすれば、2本とも結構大きくなる場合が多いのです。
病害虫
トウモロコシの害虫と言えばアワノメイガと言われるほど有名な害虫です。 いままでもずいぶん食べられてきましたが、段々と対策も上達してきました。 おかげで今年は食害が格段に少なくなりました。

以前はこんなにきれいなトウモロコシは殆どありませんでした。 今年から殺虫剤を変えて下記のものとしました。

これにはアワノメイガにも効くと明記されていました。 アワノメイガはトウモロコシの雄穂に誘引されて来てその周りに産卵するということなので、雄穂が少しでも見えたらこの殺虫剤を吹き付けておくのです。 雄穂の周りに産卵して幼虫が近くの葉を食べればすぐに死んでしまいます。 雨で流されたら再度吹き付けます。 そして雌穂のひげが十分伸びて受粉が終わったら、雄穂は全部切断撤去します。

この対策だと雌穂に殺虫剤がかからないので、食べる部分の農薬汚染の懸念が少なく安心なのです。
鳥害対策
トウモロコシの鳥害は主にカラスです。 カラス対策は網囲いが一番です。

このように網で囲えば鳥害対策と倒伏防止を兼ねることも出来ます。
トウモロコシは採れたてが一番おいしいと言います。 鳥や虫との戦いを制して得られた最高の味を毎日楽しみながら、猛暑の夏を乗り切ります。