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お知らせ・ブログ
■ 家庭菜園奮闘記_______趣味の菜園での工夫や努力を紹介
家庭菜園奮闘記(その36) いちご栽培記
いちご栽培記
もうすぐおいしいいちごが収穫出来る時期になりました。 過去のブログ「家庭菜園奮闘記」でも何回か紹介したように、私は2種類のいちごを栽培しています。
栽培していると言っても家庭菜園ですから、各々20株程度なのですが、いずれも友人から品種名は聞かず甘さが強いいちごだと言われてもらった苗を育てているのです。
同じいちごと言っても、この二つは見た目にもかなり違っています。
写真で見てわかる通り、左側は背が低く、これは通常そこここで普通に栽培されているものと同じように見えます。 右側は葉も花茎も上側に伸びあがっており、全体に背が高く葉も大型です。
味も香り大きく違い、背の低い方は普通に甘く美味しいのですが、背の高い方は甘さも香りも一段と強く、スーパーで販売しているものでもこれほどおいしくて香りの強いものはなかなかありません。
特に収穫しながらのつまみ食いは本当のとれたてで、いちごを最もおいしい状態でいただけるので、最高の甘さと香りを味わうことが出来ます。
その代わり背の高い方は育てにくく、病気になって枯れたり花芽が少なかったりと収量が安定しません。 しかも背が高いので風が吹くとすぐ葉が傷つき、枯れてきます。 おいしい植物は弱いのです。
かなり苦労して育てているのですが、甘いいちごを食べたい一心で努力した結果、この頃はだいぶ上手になってきて今年は写真のようにそろって大きく育ちました。
ここで、私の栽培方法を紹介いたします。
4月になるとランナーが伸びてきますが収穫前・収穫中はランナーを皆、撤去してしまいます。 5月は収穫真っ盛りなのですが、早めに収穫が終わった苗を4本程度空いた場所に移植します。 移植した苗からランナーが出てきますので、これから根付く子苗の元気なものを8月頃に各30本程度仮植えします。 10月~11月にこの苗のうち元気なものを各20本程度定植します。
定植する場所は、7~9月頃にしっかりと施肥し、畝を作ってマルチ掛けし寝かせておきます。 施肥は発酵鶏糞、油粕、苦土石灰に加えて「魚粉」を混ぜています。 あるいちご農家が、いちごの甘さを強くする工夫として魚粉を用いているという記事を見たので、私も取り入れています。
定植した苗は冬でも花芽が出来、花を咲かせることが有りますが、3月初旬までの花は全部撤去しています。 3月中旬から伸びてきた花芽に花が咲き、5月に入ると実が色付き始めます。 実が色付くとすぐにカラスや雀がついばみに来るので防鳥ネットを施します。
防鳥ネットは2分割となっていて、頂上で左右に分かれますので収穫の時には片側を簡単に開けられるようになっています。
プロ農家は実を大きくするために実数を制限して粒の大きさを大きくしているといいますが、面倒でとてもそこまでは出来ません。 自分で食べるので、大きさは不揃いでも味は変わりません。
7~9月頃に定植用の畝づくりをすると書きましたが、畝を作ったら表面にたっぷりと散水してからマルチ掛けをします。 できれば7月にすると有機物の発酵が進み、夏の暑さでマルチシート内の温度が高くなり病原菌が死滅しますので苗が病気になるリスクを軽減できます。
人も植物も愛情をもって手を掛けた分だけ、応えてお返しをしてくれるのです。