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■ 令和の日本列島改造論____日本人が豊かで幸福に暮らすには、今日本をどのように変えていけばいいかを論ずる■ 日本を変える政策論_____日本を世界一幸福な国にする為に政治は何をなすべきかを考える 【 政治家必読!】
令和の日本列島改造論(その1) 交通インフラの整備
令和の日本列島改造論 その1
田中角栄は日本列島改造論を唱え、当時の日本全体の工業再配置と交通インフラ整備により、雇用創出・地方の活性化・国土の均衡ある発展を図ろうとしました。 バブルの引き金になったとの批判もありますが、日本の成長に寄与したことも、事実であろうと思います。 令和の日本はかの時代とは激変し、総人口が減少する成熟社会となっています。 かの時代のような高度成長は望むべくもありませんが、今に合った国の生産性向上を国民全員で考え、日本の着実な発展を期さねばなりません。 令和の時代に、日本列島をどう変えていけば国が豊かになり、国民により多く幸福を届けることができるのか、私見を書いてみたいと思う。
■新しい交通インフラの整備手法
・高速道路利用の生産性向上案
世界中の巨大企業が、自動運転技術に巨大投資を行い覇を競っている。 しかし、私の見るところでは、人間や動物と混在する一般道の自動運転はあまりにも不確定要素が多く、事故時の責任の所在を含めたリスクが多大すぎて、実用化はかなり先のこととなると思われます。 一般道での自動化普及は人間が運転し、人的ミスをカバーする技術が先行するであろう。
日本は世界に先駆け、国家ぐるみで高速道路利用の自動運転を開発し、利用することにより国としての生産性を高め、成長を図らなければならない。
高速道路(自動車専用道路)は自動車以外のものが交通に関与することがほぼ無いので、自動運転化には最適であり、現有技術を実用化技術に高めるだけで対応可能と思われる。
道路脇に光ファイバー等を敷設することも容易であるから、管理者と車との情報交換も確実に実施できる技術開発もすぐに可能となろう。 この、管理網と大型連結バス・トラックの開発を組み合わせ、三両連結や五両連結の大型車両を開発し投入するのです。 高速道路走行時は自動運転で、大型免許を持たない監視者一人を乗せることで走行可とすれば、激しい運転者不足を解消できます。 インターチェンジ近辺で車両連結・分離作業エリアを整備し、高速を降りたら連結解除し一両一人の人的運転で各々別の目的地まで行くのです。
連結トラックの自動運転は運転者不足の解消のみならず、圧倒的な輸送コストの削減と輸送工程の効率化を生み、世界の産業を日本に引き寄せることができます。 夜間に走行し、朝に目的エリアに到着することで、高速道路の混雑解消にもつながります。 連結バスの自動運転は、ますます増加するインバウンドの移動ニーズに応えることになるでしょう。 圧倒的低コストの国内移動手段は、インバウンド増加の大きな柱となるでしょう。 開発された技術が世界の標準技術となれば、輸送機械とともに技術輸出することができるでしょう。
・交通信号のIT化で、移動時間短縮とCO2削減を!
都市部の道路交通は、渋滞により多大な時間とエネルギーロスを招いている。 これを減少させることは、日本の生産性向上に直結し、CO2削減にも寄与する。
では、どのように変えていけばこのような効果が得られるのかを、列挙してみよう。
① 映像分析による、信号の最適切り替え
混雑する交差点での信号待ち車両や人の状況を信号機近辺のカメラで監視しAIに判断させることで誰も利用しない青信号時間を無くする。 超混雑しているときは、待ち列の長さによりAIに判断させ、切り替え時間を変える。
② 同様に、歩道用手押し信号は、利用者が無くなったらすぐに切り替える。
③ 同様に、連続する信号機は走行車両の集団を一団として流すように、すべての信号機を流れが途切れないように連携させる。
④ いつも渋滞する交差点では、先頭車両に高指向性マイクで信号が変わったことを知らせる。
⑤ 停止線を無視して歩道まで進入する車両に音声警告する。
⑥ 信号無視車両を撮影し、警察に通報する機能をつける。
このような機能を信号機に装備することにより交通渋滞が大きく減少し、交通違反に対する抑止効果が期待できる。 また、国としてこのような施策に取り組んでいることを周知することで、各々がスムーズな走行を意識するようになる。 これらが相まって、日本国民の交通意識を大きく変えることができると思う。
今回は、交通政策による日本列島改造を提案してみました。 現在のグローバル化した世界で選ばれる国になるためには、治安の安定や人的資源の問題、人・物のコストや技術ストック等様々な要素がありますが、交通インフラの生産性の高さも重要な要素です。 国民の労働単価を減じることなく、日本の産業を活性化させるために、交通インフラの大幅改造を提案します。